解放 直後 38以北 日本人의 居留環境 變化 = The Change of Circumstances of the Japanese residents in North Korea just after Liberation －A Critical Analysis of War Victims－

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この論文は、日韓関係史において、｢加害者｣と ｢被害者｣という両面をもっている ｢ヤヌス｣のような存在であった、｢在朝日本人｣の歴史的な位置づけのための基盤的な研究で、彼らを ｢戦争被害者｣として一面的に認識した戦後日本社会の｢言説｣を批判的に見直そうとしたものである。戦後日本社会においては、これらの ｢在朝日本人｣を ｢引揚者｣と呼び、本土の戦災者․疎開者․復員軍人と共に ｢戦争被害者｣として位置づけた。しかし、これらの集団間には、それぞれ戦争体験、被害の内容や背景、そして被害に対する国家と社会からの補償․認識などにおいて、微妙な ｢食い違い｣や｢亀裂｣が存在した。にもかかわらず、戦後日本政府は、朝鮮半島をはじめ海外から引揚げてきた日本人たちを ｢戦争被害者｣という政治的なレトリックを通じて、国民統合のため材料として活用しようとした。その一方、解放後、韓半島では、南․北ともに、これらの日本人たちを ｢植民統治の手先｣や ｢支配者｣という ｢加害者｣という脈絡で認識した故に、解放後これらの日本人が被った ｢被害｣や ｢被害意識｣などについては、関心そのものがなかった。こういう日韓両国の間の深い ｢歴史認識の溝｣の根底には、帝国史をそれぞれの民族の ｢一国史｣としてフィルタリングする過程で、他の民族のことを意図的に排除したり、自分の観点から書き直した、ナショナリズムをもとにした戦後歴史認識․叙述体系が厳存していた。その結果、両国の間には、これらの日本人に対して甚だしい記憶の ｢片寄り｣や ｢密度の差｣ができ、相互コミュニケーションがまったく不可能になった。その根本的な原因は、戦前と戦後を単絶的に把握した ｢自国史․一国史｣の認識論的な限界とそれから生じた ｢在朝日本人｣についての一面的なイメージであった。そこで、本稿では、韓半島においても相対的に日本人の被害が多かったと言われるソ連占領地区であった38度線以北を中心に、日本人の居留環境変化を調査․分析し、被害の内容と発生条件․構造、そしてその被害に対する日本人の対応と認識などをトータルにに検討しようとした。具体的な内容は、1) 日本の ｢戦争被害者論｣の内容と社会的な言説の流布過程、2) 日本人の逮捕․投獄․押送による支配ネットワークの解体、住宅の没収とそれによる共同生活、私有財産の没収․経済活動の制限による貧困化、3) 居留環境変化に対する朝鮮人と日本人との認識構造の食い違いなどである。

다국어 초록 (Multilingual Abstract)

The Japanese residents in Korea during the modern history, was Janus-like community, who has the two faces of invaders and war victims. Generally, Japanese repatriates from abroad(Hikiagesha) were regarded as war victims(Senso-higaisha) with other victims(Sensaisha) and discharged soldiers in Japan. But in Korea, they were recognized as invaders or cats-paws of Japanese Empire, who had been maltreating and looking down on koreans. Such a conflicting public memories or the gap of historical recognition between the two countries originated from the post-war historical description and interpretation based on nationalism, which neglected the continuity from pre-war to post-war period. Especially, War Victims discourse in Japan, which was made and circulated by japanese government, failed to have a correct understanding of the role of japanese residents in colonial Korea and the collective mentalities of koreans. This is why this paper deals with the changes of circumstances around japanese residents from the Liberation of Korea to repatriation(Exodus from North Korea), when the feeling of victimized among japanese residents was intensified. This paper is composed of 3 chapters. The 1st. chapter made a survey of the contents and logical structure of War Victims discourse in Japan, and its process of circulation. The 2nd. is main chapter, which deals with the destruction of colonial network, confiscation of houses and personal assets, the restriction of employment and commercial activities. And the 3rd, influences of circumstances-changes and responses of japanese residents. The public confiscation and personal robbery made the feeling of victimized, which is concentrated between September and October of 1945, is mainly made for the purpose of establishment of new country, and is partly made due to anti-japanese sentiments or personal greed by Soviet soldiers and korean patrol agent. The feeling of victimized among the japanese residents amplified because of loss of premiums that had been guaranteed during the colonial period, and the Repatriation Prohibition Act of SMGK(Soviet Military Government in Korea) until the December of 1946.

목차 (Table of Contents)

• Ⅰ. 序論
• Ⅱ. 朝鮮 居留 日本人에 대한 本土의 認識
• Ⅲ. 38以北 日本人社會의 居留環境 變化
• Ⅳ. 居留環境 變化에 대한 日本人의 認識構造
• Ⅴ. 結論

참고문헌 (Reference)

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