한국인 학습자의 한자 학습배경과 한자의 기억검색에 관한 고찰 -자유방출법에 의한 검토- = 韓國人學習者の漢字學習背景と漢字の記憶檢索に關する考察 -自由放出法による檢討-

다국어 초록 (Multilingual Abstract)

本硏究は、自由放出法による實驗を通して韓國人日本語學習者の漢字の書きの記憶と學習背景の關係について分析、考察し、學習背景が學習者の漢字の記憶に及ぼす影響について明らかにする。具體的には、1)漢字の正用の數、2)實在しない漢字の誤りの數 3)實在する漢字の誤りの數 4)舊字體の數の４つについて、①日本語學力 ②高校での漢文敎育の經驗 ③大學での漢文講座の受講經驗 ④大學での日本語の漢字の授業の受講經驗 ⑤漢字能力檢定試驗 ⑥中國語學習經驗について檢討した。その結果、高校での漢文敎育の有無と日本語能力試驗２級以上の所持の有無が學習背景としての影響が考えられる要因と推測された。高校での漢文學習經驗の有無は漢字の誤りが起きやすくなる要因と考えられる反面、總放出數には影響が認められなかった。また舊字體放出への影響も認められた。ここから高校での漢文敎育經驗者は漢字の旣有知識はあるものの、記憶している漢字の曖昧さ、不確實さといった姿が浮き彫りとなった。日本語學力との關連では、最も影響が大きい要因はJLPT2級以上の有無であった。日本語學力が上がるにつれ長期記憶に殘る漢字も比例して增えるが、JLPT2級レベルの有無は漢字の正用、語彙としての誤り(實在する漢字の誤り)に影響すると考えられた。一方、JLPT1級の有無は要因として大きな影響は認められず、2級レベルの習得の有無が漢字學力に影響する可能性が推測された。