향토연구에서 세계 상민학(常民學)으로 -생활사연구의 새로운 시각- = 鄕土硏究から世界常民學へ -生活史硏究の新視角-

국문 초록 (Abstract)

民俗學は、日本人、日本文化とは何かを科學的に問うとともに、人□の幸福を實現するための、經世濟民の學.昭和の初期、1930年代に、柳田の民俗學は形を整えるが、この時期は明治維新(1868)以來の近代化の長年にわたる矛盾のしわ寄せが、折からの世界恐慌、度重なる凶作の影響などと重なり農村部に集約して現れた時期であり、特に東北地方の農村の疲弊は目を覆うばかりであった。2.26事件(1936)の決起部隊の中心人物であった安藤輝三大尉の部下の多くが貧しい農村出身者であったことが示すように、國民の大多數を占める農民の不滿を解消する有效な手立てを政府は示せず、それに代わって軍部が台頭し、以後日本は海外侵略にその打開の道を探る暗い時代に入る。このような時代背景の中、今日に至る日本の民俗學の方向性が、柳田國男により示された。第二次世界大戰終了後の1945年以降、日本の民俗學は個別科學として、膨大な民俗誌とともにその硏究の成果をあげてきた。しかし近年は、民俗學界自體が自閉化し、社會性を失い、それにつれ學問の活力も衰えている。儒敎的四字熟語で例えるなら、經世濟民を本尊とし、溫故知新、知行合一を兩脇侍とする關係が柳田民俗學の本來の姿である。一方、日本民俗學は歷史學·文化人類學など隣接の學問に伍して近代科學としての確立を目指し、經世濟民という志向を失ったかに見える。民俗學者、宮本常一は、營農指導ができた最後の民俗學者であったが、庶民の生活の向上に結びつかない民俗學などあり得ないと부門分化したアカデミズム的民俗學を批判し、生活學、民具學に活動の力點を移していった。今日の國際化した世界において、從來の視角や方法では人□の生活を把えることはできない。少子高齡化はじめ環境問題など現代社會に對應しての民俗學の活性化、再生の道を柳田の民俗學に卽してこの機會に再考してみたい。