1930年代 日本의 '民族' 槪念과 政治의 交錯 = Transition of Japan's 'Nation' Concepts Caused by Political Changes in the 1930s

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本稿は概念史の観点から一九三○年代日本における ｢民族｣概念の推移をそれ以前と以後の変化に注目しながら考察し、その変化を政治状況との関連で説明することによって、戦前日本における ｢民族｣概念が政治状況に連動して変化する流動的な概念だったことを明らかにする。満州事変以後、｢非常時｣の雰囲気が漲る日本社会において ｢民族｣は主たる言説として登場する。世界の地域主義と中国の民族主義に刺激されて、日本でも人々の関心がそれまでの ｢階級｣から ｢民族｣へと移っていった。近代資本主義段階に形成された歴史的な存在として捉えていたマルクス主義的な民族概念や自由主義的な民族論は次第に声を潜めるようになるが、それにもかかわらず｢民族｣を歴史的、社会的な概念として認識してきた従来の傾向は一九三○年代末まで続いていた。これは植民地の異民族を ｢帝国｣の中に抱えていた日本の立場からはやむをえない選択であった。しかし、一九三○年代末に現れる東亜協同体論の登場以後、その ｢民族｣概念は内部から分裂を起こしてしまう。つまり、東亜協同体の基盤となるべきものを何に求めるべきかという問題をめぐって、同じ人種という血縁の共同性が提起されることになり、歴史的、社会的な概念としての ｢民族｣は変質し始めたのである。それが一九四○年代の大東亜共栄圏の段階になれば、｢血と土｣が民族概念の中心に据えられるようになり、｢民族｣概念の自然化現象はさらに進んでいく。それにはドイツ·ナチズムの人種的民族概念の受容や国体論的な日本民族論の主流化、そして東亜新秩序と大東亜共栄圏理念のもっていた西洋帝国主義に対する対抗という政治現実が複雑に働いていた。このように近代日本における民族概念は他の概念と同様に、時代と政治状況によって徐々に、時には急激にその含意を変化させていったのである。

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This paper, from the perspective of the concept history, intends to investigate the Japanese 'nation' concepts in the 1930s, focusing the change of the trend before and after that period in order to show that the concept was flexible in relation to the political and social change. After the Invasion of Manchuria in 1931, the 'nation' concept emerged as dominant discourse in Japanese society covered with the utter 'emergency' atmosphere than any era. Stimulated by global regionalism and Chinese nationalism, the main interest about 'class' moved to 'nation/race.' While no more prominent were the Marxist and liberal concepts of nation, which explain that nation, as a historical being, formed with the modern capitalist era, the conventional trend that considered 'nation' as historical and social concepts lasted till the late 1930s, nonetheless. As Japan had other ethnical groups of colonies within the empire, the standpoint of Japan was inevitable. Since the late 1930s, however, with the appearance of the East Asia Community theory(東亞協同體論), these concepts of nation could not avoid inward disruption. As the same race and blood relation were provided about what is the foundation of the East Asia Community, 'nation' as historical and social concepts began to change. It was the 1940s that naturalization of the nation concept, whose core content was 'blood and land,' became more and more pronounced during the Greater East Asia Co-prosperity phase. The reason was that they accepted the Nazist theory on racial concept about nation and Japan's own theory of Japan's National Polity became mainstream at that time and, more than anything, the New Order of East Asia and the Greater East Asia Co-prosperity had the factor of resistance against Western imperialism. Thus the concept of nation in the modern Japan, like the rest of the concepts, largely depended on the political situation and gradually, sometimes rapidly changed the implications.

목차 (Table of Contents)

• Ⅰ. 머리말
• Ⅱ. 1920年代 '民族' 談論의 布置
• Ⅲ. 滿洲事變 이후 '民族'의 擡頭와 그를 둘러싼 批判
• Ⅳ. 東亞協同體論과 '民族' 槪念의 內部 分裂
• Ⅴ. 大東亞共榮圈과 '民族' 槪念의 自然化
• Ⅵ. 맺음말

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