무라카미 하루키(村上春樹)의 『세계의 끝과 하드보일드 원더랜드』에 나타난 ‘기억’ 고찰
저자
발행사항
서울 : 韓國外國語大學校 大學院, 2011
학위논문사항
학위논문(석사)-- 韓國外國語大學校 大學院 : 일어일문학과 2011. 2
발행연도
2011
작성언어
한국어
주제어
DDC
895.3309
발행국(도시)
서울
기타서명
(A) study on "memory" in <Hard-Boiled Wonderland the End of the World> of Haruki Murakami
형태사항
80 p. ; 26 cm.
일반주기명
한국외국어대학교 논문은 저작권에 의해 보호받습니다.
지도교수: 최재철
참고문헌 : p. 71-76
소장기관
村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』における「記憶」考察
朴修賢
村上春樹の『世界と終りとハードボイルド・ワンダーランド』(1985)は、新潮社の「純文学書き下ろし」に収録するための小説を頼まれた彼が『文學界』に発表した ― 自称「志のある失敗作」― 短編「街と、その不確かな壁」(1980)を長編に書き直した作品である。以前とは違って、二つの異なる物語が相互交錯しながら進行されるその構造のため、本作品は村上文学の中で最もユニークな小説として分類されたり、一種の転換点としてみなされている。
村上春樹は『風の歌を聴け』(1979)でデビューして以来、記憶と回想をストーリ展開上主な手法として使い、過去というものは現在の自分に影響を及ぼしていること、また、過去なしでは現在も存在しないということを繰り返して語ってきた。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は「記憶」と「回想」にアイデンティティーという問題を加えた小説である。
春樹文学が人間の記憶、そして無意識と深く関わっていることは今までの先行研究からも取り上げられてきた。無意識が造った世界に生きている記憶を失った主人公が世界とどうのように関わっていくのかを描いた本作品のなかに出てくる「アイデンティティーは人間の過去の体験の記憶の集積によってもたされる」という記述に着目した本研究の目的は、「記憶」が春樹文学にもたらした変化とその意義を究明することであった。 本稿は先行研究を踏まえて『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』における「記憶」に主眼を置きながら、アイデンティティーと結びつく記憶のもたらす機能とその役割について考察しようとした。また、村上文学が「僕は誰なのか」というアイデンティティー(存在認識)にまつわるテーマを描いている点に着目し、アイデンティティーの混乱とその回復に記憶がどのように機能しているかに注意しながら記憶とアイデンティティーとの関係についても考察してみた。
これらの問題を考えるにあたって、「記憶とは何か」という問いを出発点にした。そのため、まず記憶の対立項として忘却を設定し、「記憶するという行為」は小説の構造上どのような役割を果たしているのか、その役割と意味とを比較した。「記憶しようとする欲求」が主人公、つまり「僕」の認識にどのような変化をもたらし、それが「僕」の選択にどんな影響を与えたのかを究明しようとした。
本稿の第一章では作品のなかに現れた記憶の様子を内在的記憶と外在的記憶というかたちで二つに分けてみた。内在的記憶は並行する世界である裏面世界「世界の終り」を形成する。言い換えれば、「ハードボイルド・ワンダーランド」の主人公である「私」の記憶は「世界の終り」という裏面世界を成立させる。そして現実世界の残存記憶はこの裏面世界の現実として現れる。
また、外在的記憶は視覚的記憶と聴覚的記憶に分類することができたが、視覚的記憶のなかで最も頻繁に用いられたのは既視感(デジャ・ヴュ)であった。作品全般に支配的イメージとして現れた既視感を通した記憶の再生はいつか、どこか違う場所で違う人生というものが存在したかもしれないという「僕」の仮定を引き出せる手段として使われたり、並行する二つの世界「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」との接点として現れたりした。こちらの世界の現実で起きたできことがあちらの世界の主人公の「記憶」として表現されたのは、これらの二つの世界がお互いに関連されているということを見せるためであった。聴覚的記憶は音楽と音などの形で現れたのだが、本作品では春樹文学の特徴でもある「音楽」を媒体として行われた記憶の回復が記憶の消去によって生じたアイデンティティーの混乱を取り直す役割を果たしていた。
第二章では、記憶とアイデンティティーの関係について考察してみたが、そのため、まず記憶の対立項として「忘却」を設定した。記憶の消去とアイデンティティーの混乱は密接に連関されていたが、アイデンティティーの混乱により起きた方向性の喪失は、主人公「僕」が今自分のいる場所である「世界の終り」の本質について疑問を抱えられるようにさせた。だんだん記憶を失っていく主人公がもとどおりの自分とはいったい誰なのかという問題、つまり自分のアイデンティティーについて考えるようになったのは「他人の物語に自我を渡すな」という春樹の一貫したテーマにつながる。回想を通じた過去の復元は主人公の存在確認を可能にさせたのと同時にこれからの選択という問題にもその影響を及ぼすことがわかった。
第三章では記憶が主人公の自己認識に齎した変化の様子とその意義について考察してみた。過去からの断絶、あるいは過去にこだわるのではなく、「記憶」することによって過去を克服する一連の仮定からわかったように、記憶を通してこそ人間のアイデンティティーの確認とその肯定はやがて可能になれる。村上春樹自身が全共闘世代であるにもかかわらず、彼の作品は時代性、問題意識に欠けているとよく言われる。まったく偶然に起きたかのような過去、あるいは自分の意志とは無関係にまったく必然的に起きたかのような過去を、自分が選択した過去として肯定するとき、人間は自由になれる。物語を作り上げるとき、彼が「記憶」を重要な手法としてよく使っているのは、全共闘の記憶から自分を肯定し、自由になるためではないかとも言えよう。
以前まで春樹は断絶された他者との関係のなかでどのようにコミュニケートするかという問題を追及してきた。他者とコミュニケートするためには自分は誰であり、今自分はどこにいるのかという問題、すなわち自分の現在を明確にすることが先行しなければならない。過去の否定や過去からの逃れではなく、「記憶すること」や「肯定すること」を通じた存在確認は現在を生きている「僕」の「居場所捜し」であり、結局時代的状況の中からの自分を見つけようとする欲求でもある。『羊をめぐる冒険』が全共闘の失敗から始まった幻滅と自己否定の叙事だとすると、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は自己肯定を通じた世界との関わりを示す。デタッチメント(関わりのなさ)の姿勢を維持してきた春樹が『世界の終り…』を通して見せたこのような変化は、過去の記憶は未来の希望になってほしいという希望的メッセージを伝えてくれると思う。また、このような変化は全共闘の記憶という作家自身の過去の克服を見せてくれるのと同時に春樹文学の変化を予告する転換でもあると言えよう。
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